ギークな外科医のブログ

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Mobileyeの自動運転がすごい その①

あけましておめでとうございます。

 

2020年になりましたね。

今年は自動運転元年になりそうです。

 

今年の一本目の記事は今までテスラばかり書いてきましたが、

モービルアイのことを書きます。

 

モービルアイは元々単眼カメラによるADAS技術から発展した企業です

従来は複眼視し、視差から計算しないと画像から距離を計算することは出来ないと言われていましたが、イスラエルのAmnon Shashua教授が、単眼カメラでも動いていれば、距離計算ができるようなアルゴリズムを開発し、このアルゴリズムを動かす為に最適化された画像処理チップを開発しました。

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それがEyeQチップです。

EyeQチップは世代を重ねて、今はEyeQ5が最新型です。

EyeQ3チップは私のマツダにも積まれていて、ADASのための製品としては普及率が極めて高いものです。

EyeQ4チップは最新のBMWや日産PRO PILOT 2.0に搭載されて、自動車専用道路などの限定環境でのハンズフリー運転を実現しています。ただ、前方監視義務はあり、全責任はドライバーにあります。

 

 

EyeQ5はたしか2020年から生産開始のチップです。基本的には自動運転を見据えたチップとして開発されておりレベル4レベル5の自動運転に対応できる予定です。チップの性能も大幅に向上されており10個以上の基本的には自動運転を見据えたチップとして開発されておりレベル4レベル5の自動運転に対応できる予定です。チップの性能も大幅に向上されており10個以上のカメラ、ミリ波レーダー、超音波そんなの、さらにライダーにも対応する予定です。カメラ、ミリ波レーダー、超音波ソナー、さらにライダーにも対応する予定です。

 

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ただ、実はMobileyeのすごいところは、こういったチップの開発ではありません。

正直な話、チップの開発ではおそらくTESLAに遅れをとっているように思われますし、nvidiaのプロセッサも相当に高性能なので、ずば抜けて優秀ということはないと思われます。

実は、Mobileyeのストロングポイントは、それではなく、Road Experience Management (REM)というサービスにあります。

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実はEyeQ4以降のチップを搭載したMobileyeのADASシステムは、車線監視や前方車両や歩行者の監視のみでなく、

・道路の白線がきえかかってますよー とか

・ここは50km制限区間ですよー とか

・ここ事故がありますよー とか

・ここで工事やってますよー とか

・いまここは雨ですよー 

みたいな情報をすべてインターネットでクラウドサーバーに送信しているんですね。

しかも1kmあたり10KB以下まで情報量を圧縮しているようです。(どうやら画像をそのまま送るのではなく、EyeQ4チップでテキストデータに解釈し位置情報を抱き合わせて送っているので、ここまで容量を小さく圧縮できるようです。)

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クラウドサーバーに高精度マップを用意し、そこにありとあらゆるMobileyeのADASシステムを搭載した車両からの情報を集積させて、世界中の道路情報を秒単位で更新するということをやっています。ちなみに日本の高精度マップはゼンリンが提供しています。

 

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しかもすごいのはMobileye 8 connectという製品で。。。

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これは、カメラと、本体と、警告表示画面で構成された後付の運転支援システムで、EyeQ4チップと通信モジュールが搭載されています。

RETRO FITが可能なので、50年前の車でもつけることができます。

ただ、前方監視して、追突や歩行者の警告をするなら珍しくもなんとも無いのですが、実はこれ、裏では相当複雑なソフトウェアがすべてを見ていて、道路状況を匿名化した上でリアルタイムでREMサーバーに送信しています。

なんと、すでにこの後付ADASシステムが世界で数万台走っていて、しかもほとんどが業務用車両(バスやタクシー、トラックなど)についているため、極めて稼働率が高いとのこと。

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TESLAは、LiDARや高精度マップなどに依存せず、カメラのみ、しかもedge AI (車載コンピュータのみ)で処理を行ってすべてを判断しようというアプローチをしています。

たしかにLiDARに過度にたよったり、高精度3Dマップのみに依存したシステムでは、人間のように真の意味で自立したドライブAIを開発するのに逆に遠回りになってしまうのは納得できます。

 

ただ、我々人間でも

・初めていったところで、先の見えない道だったり

・目まぐるしく、右左折専用レーンが現れる幹線道路であったり

・夜間や悪天候で見えなかったり

する時は怖いと思いますし、実際に事故が起こります。

 

私の思う自動運転は、人間を超える自動運転をすべきだと思います。

そういう意味では、リアルタイムに更新されるMapであるとか、夜間でも見通せる赤外線カメラであったり、コストや消費電力が許せばLiDARの採用であったりもどんどん採用してほしいなとは思います。(テスラはちょっと尖りすぎ?)

 

今後もMobileyeの躍進に乞うご期待です。